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話題が「警察のノルマ」について盛り上がっているようなので、
少しお話させていただきます。
警察には「刑事」「交通」「生活安全」等という、いくつかのセクションに
分かれているということは、誰でもご存知だと思いますが、
そのセクションごとのいわゆる「検挙数」が、民間企業の営業部門の実績数と
同じであるという考え方をすれば分かりやすいと思います。
たとえば、私たちに一番身近である「交通違反」の検挙数を例にしますと、
ここにA警察署があるとします。
毎年年末の11月から12月になると、過去のA警察署の交通違反検挙数や
A警察署の人員配置や取締人員数、そして交通課長等へのヒアリングをもとにして
来年のA警察署の「検挙目標数」が県警察本部から通達されます。
この検挙目標数というのが、いわゆる「ノルマ」とされるものです。
警察組織は、警察庁─管区警察局─警察本部─警察署という、タテの組織で
きっちり管理されていますので、
警察本部が各警察署に通達するノルマは、A警察署が属する警察本部に割り振られた
ノルマから、県内各警察署の状況を勘案して割り振っているわけです。
ま、要するにヤクザと同じで、総本部から下の組織へ上納金の額を割り振って
押しつけていくのと一緒ですね(笑)
…で、押し付けられた末端のA警察署に戻りますと、
警察本部からのノルマは各項目ごとに細かく設定されています。
たとえば、年間で「無免許50件」「飲酒200件」「速度超過1000件」
「シートベルト5000件」といったような感じです。
A警察署では、その件数を大体月割りにして、月間の検挙目標数を立て、
それに基づいて交通課の幹部が取締計画を策定します。
A警察署では毎朝、前日分の取締結果報告を取りまとめ、指定されたフォームに
入力して警察本部へ報告します。
警察本部では、各警察署からの報告を取りまとめ、県内各警察署の取締結果を
一覧表にして各警察署へフィードバックします。
この一覧表には、月間や年間の検挙件数や目標達成率がひと目で分かるとともに、
他の警察署の検挙状況も分かるので、特に同規模の警察署の状況はライバル関係に
なるため気にかかります。
この一覧表に署長、副署長、とくに交通課長は一喜一憂し、月末に近づいても達成率が
100%に満たない場合は、現場の警察官にノルマ達成を厳しく指示します。
逆に達成率が100%を超えている場合は、違反件数を手元に「ストック」しておいて、
翌月へまわして報告したりします。
そして見事年間ノルマを達成したA警察署では、署長は当然警察本部から評価され、
翌年の人事考課に反映されてご栄転になり、芋づる式に副署長、交通課長も
ご栄転となりましたとさ、めでたしめでたし…。
補足になりますが、当然のことながら署長の評価アップに貢献した交通課長には、
「ようやった。裏金たくさんやるからとっとけ!」ということになるんですねえ。
めでたしめでたし、あぁめでたし…。
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